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13回目の「HOLY BOWLY」に日本勢が集結。その中で異彩を放った西村俊貴のラインが光る
2026.05.09
スノーボードカルチャーを語るうえで欠かせないセッションイベントになった「HOLY BOWLY」。13回目を迎えた今回も、カナダ・アルバータ州バンフ近郊のサンシャインビレッジを舞台に、4月下旬から5月上旬にかけて開催された。サンシャインビレッジでの開催は5年連続である。
ボウル、ヒップ、バンク。人工地形を創造的に組み合わせた巨大な遊び場が、このイベントの本質だ。点数はない。ライダーは自由な発想でラインを描き、スタイルと創造力をぶつけ合う。スピードも流れも、セッションそのものが変えていく。「ライディングは表現である」という思想が、このイベントには一貫して流れている。
今年も世界中から個性的なライダーが集まった。日本からは丸山逸之匠、藤原優樹、植木玲名、渡辺六斗、中村一樹、大石望友らが参加。その中で際立っていたのが西村俊貴だ。
ストリートやジビングのイメージが強い俊貴だが、今回のリキャップで見せたライディングは少し違う。流れるようなラインから繰り出される軽やかなエア、アイテムとの対話を楽しんでいるかのような身のこなし。トリックを決めることより、「どう遊ぶか」に個性が滲んでいた。
HOLY BOWLYは、上手さだけでは成立しない。地形を読み、スピードを合わせ、瞬間的に発想を切り替えながらラインをつないでいく。この柔軟性が問われる場で、俊貴のライディングはこのイベントの本質と強く噛み合っていた。
春だからこそ、フリースタイルスノーボーディングは面白い。今年のHOLY BOWLYも、その事実を証明していた。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




