BACKSIDE (バックサイド)

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“終わりのない斜面”は魅力か、それとも違和感か。回転式スノートンネル構想が始動

2026.05.06

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オーストラリア・メルボルンに、これまでにない発想のスノー施設が生まれようとしている。
「Snowtunnel」と呼ばれる回転式のスノートンネル。内部は実際の雪で覆われ、円筒状の構造そのものが回転することで、無限の斜面を生み出す。高さは4階建て相当、全長は52フィート(約16m)。回転速度を調整することで、初心者から上級者まで対応できるという。
いわば、雪上のハムスターホイールだ。滑っても滑っても、終点はない。
トレーニングツールとして見れば、理にかなっている部分はある。時間も距離も気にせず、同じ斜面を繰り返し滑れる環境は、特定の動きを反復するには悪くない環境かもしれない。
ただ、スノーボーダーとして正直に言えば、引っかかりもある。地形を読むこと。ラインを選ぶこと。雪の変化に反応すること。フリースタイルスノーボーディングの面白さは、その予測できない余白にある。均一に回り続ける円筒の中で、その感覚はどこまで生きるのか。
もちろん、ゲレンデと比較するものではない。都市の中で雪と接点を持つための、新しい選択肢として捉えるべきだろう。メルボルン西部で2026年後半の開業を目指すこのプロジェクト。現在はテストクルーの募集も行われている。
“終わりのない斜面”が、スノーボーディングに何をもたらすのか。答えはまだ、誰も知らない。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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