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羊蹄山を背に、前代未聞の芸術的パークがニセコに出現。「SWATCH NINES」アジア初開催へ、3Dコース公開
2026.04.01
4月6日(月)、北海道・ニセコ東急 グラン・ヒラフで開幕する「SWATCH NINES」。その全貌を示す3Dコースが公開された。
世界的なパウダーリゾートとして知られるこの地に、これまでにないスケールと発想を持った芸術的なフリースタイルパークが出現する。
今回がアジア初開催となる本イベントは、ただ単にロケーションを広げたという話ではない。NINESが築いてきたライダー主導のコース設計という思想が、日本の雪と結びつく、新たなフェーズに入ったことを意味している。

ドローンが捉えた造成中のメインキッカー
すでに数週間にわたり現地入りしているシェイプ(パーク造成)クルーによって、ヒラフに蓄えられていた豊富な積雪を活かしたビルドが進行中だ。公開された3Dコースからも、その輪郭は明らかになっている。ビッグエアジャンプを軸に据えながらも、今回の特徴はむしろそこではない。随所に配置されたトランジション要素の多さが、このコースの性格を決定づけている。
ハーフパイプという文化を世界トップレベルで発展させてきた日本。かつてはヒラフにもパイプがあった。その土壌で開催されるNINESだからこそ、Rをどう使うかという発想がコース全体に反映されている。トランジションを介してラインをどう構築するのか。日本のハーフパイプシーンによって培ってきたその感覚が、このセットアップに色濃く落とし込まれている。
さらに特筆すべきは、全長50mに及ぶ超ロングレールだ。単なる長さや難易度の話ではなく、その周囲に配置されたトランジションとのつながりによって、無数のラインが生まれる設計になっている。
出場ライダーには、2025年10月に開催されたワークショップ「SWATCH NINES CREATOR’S CABIN」に参加した平野海祝、大塚健、湧嶋弓流をはじめ、平野歩夢、荻原大翔、長谷川帝勝、山田琉聖、宮村結斗、嶋崎珀、村瀬心椛、鬼塚雅、清水さら、工藤璃星ら、日本人ライダーが名を連ねる。
なお、BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINEはNINESより正式に招待を受け、開幕日から4月11日(土)のパブリックデーまで現地取材を行う予定となっている。2025年秋のCREATOR’S CABINに続き、そこに至るまでのプロセスからリアルイベントまですべてを追う。
NINESはコンテストではない。完成された一発を競う場ではなく、ライダーたちがアイデアを試し、コースそのものと対話しながら表現を拡張していく場である。だからこそ、このコースがどのように活かされるのかがもっとも重要になる。
ニセコ東急 グラン・ヒラフというフィールドで、その思想はどのように展開されるのか。公開されたのは、あくまで設計図にすぎない。本番は、ここから始まる。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: SWATCH NINES




