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山を選ぶのではなく、雪を追うという選択。長野、新潟など4県横断シーズンパスが示す、新しい滑り方
2026.03.28
ひとつの山に通い続ける。いわゆる“コモる”というカルチャーも含め、シーズンを通して多く滑るのであれば、それがこれまでの前提だった。
長野、新潟、富山、石川の4県にまたがるゲレンデで利用可能なシーズンパスが、新たに登場する。価格は大人150,000円。150枚限定の抽選販売という形式で提供される。
このパスの特徴は明確だ。特定のリゾートに縛られないこと。シーズン中、対象ゲレンデで1日券に引き換えることで、複数の山を横断しながら滑ることができる。いわば、“どこで滑るか”ではなく、“どこに雪があるか”で動くためのパスである。
近年、雪の降り方は安定しているとは言い難い。エリアによってコンディションの差が顕著に現れるシーズンも増えてきた。そうした状況の中で、ひとつの山に依存するスタイルは、必ずしも合理的とは言えなくなっている。
このシーズンパスが提示しているのは、その現実に対するひとつの解答だ。エリアを横断し、コンディションに応じて滑る場所を選ぶ。言い換えれば、雪を追いかけるという行為そのものを前提とした設計である。
もちろん、それは移動を伴う。時間もコストもかかる。だが、その先にあるのは、ひとつの山やエリアでは得られない体験だろう。雪質や地形の違い、ローカルの空気感。それらを横断しながら滑ることが、これからのスタンダードになっていくのかもしれない。
150枚限定、抽選販売という形式も象徴的だ。誰もが手にできるものではない。だが、それゆえに、このパスは単なるリフト券ではなく、ひとつの価値観を共有するためのツールとして機能する。
山を選ぶのではなく、雪を追う。このシーズンパスは、そのシンプルな発想を現実のものとして提示している。
「70th 長野・新潟・富山・石川スキー場共通リフトシーズンパス」概要
▷対象エリア: 長野、新潟、富山、石川の対象ゲレンデ
▷販売形式: 抽選販売
▷価格: 大人 150,000円、子供 30,000円
▷販売数: 大人150枚、子供100枚
▷エントリー期間: 2026年4月1日(水)~4月15日(水)
▷当選発表: 2026年5月1日
▷利用方法: 対象ゲレンデで1日券に引き換えて利用
▷公式ページ: https://www.hs-sakudo.com/season_pass/
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




