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地球最強フリースタイラー決定戦「NATURAL SELECTION TOUR」開幕。角野友基と藤森由香が初日に挑む
2026.03.11
カナダ・ブリティッシュコロンビア州レベルストーク。巨大なバックカントリーを舞台に、地球最強のフリースタイラーを決める戦い「NATURAL SELECTION TOUR(以下、NST)」が幕を開けた。
会場となったのはモンタナボウル。世界屈指の急峻な地形とディープパウダーを誇るこの斜面に、バックカントリーのムービースターからオリンピックメダリストまで、男女24名の精鋭が集結した。
コンディションに左右されるバックカントリーコンテストの特性上、大会は3月10日から15日の期間のうち天候に恵まれた2日間で開催。初日は全ライダーが滑り、男子8名、女子4名のみが翌日の本戦へと駒を進める。
日本からは、今シーズンから導入された新フォーマット「SUPER SESSIONS」のパウダーマウンテンから勝ち上がった角野友基、そして女性ライダーのフリーライディング大会「RnD」から出場権を獲得した藤森由香が参戦した。
男子は16名が8名ずつの2ヒートに分かれ、女子は8名による1ヒート。ラウンド3までのチャンスが用意され、ラウンド1で各ヒート上位2名が本戦進出。ラウンド2と3ではそれぞれ1名ずつが追加で勝ち上がるフォーマットだ。
友基のラウンド1は、思うようにボードコントロールが定まらず転倒が続く展開となった。NSTは公式トレーニングが設けられていないため、本番の1本目が実質的な“初滑り”となる特殊な環境でもある。
ランを終えた友基は、流暢な英語でこう語った。
「バックカントリーコンテストに公式トレーニングがないことはみんな知っていると思うけど、1本目はオレにとって練習だったよ(笑)。NSTのファーストランを終えて、今は解放された気分だね。最初はストレスを感じていたけど、今はとにかく楽しむだけ」
続くラウンド2では、ラウンド1で成功させていたファーストヒットのワイルドキャットでまさかの転倒。それでも後半のラインは安定していただけに、勝負はラストチャンスのラウンド3へ持ち越された。
迎えたラウンド3。友基はワイルドキャットからBS720へとつなぎ、ライン上でステイルフィッシュを入れ込みながら流れるように斜面を攻略。最後はスティープなテイクオフからクリフドロップへと飛び込み、途中のブッシュか何かにテールタップを加えるというクリエイティブかつアグレッシブなラインで見せた。
スコアは76.3。しかし、ノルウェーのトースタイン・ホーグモには届かず、本戦進出はならなかった。
いっぽうの由香は、ラウンド1でワイルドキャットからインディを入れたBS360を成功させるも、その後のラインをつなげきれず得点を伸ばすことができない。続くラウンド2でも、荒れた雪面にランディングを合わせることができず苦しい展開となった。
すべてを懸けたラウンド3ではルーティンを変更。ファーストヒットでインディを決めると、セカンドヒットではノートラックのパウダーランディングを狙いFS360インディへ。しかし、ここで転倒を喫してしまう。それでも後半のスティープな斜面では力強くラインを刻み、バックカントリーライダーとしての存在感を示す滑りを披露した。
初日の予選を突破し、本戦へ進出したのは以下の12名。
ニルス・ミンドニッチ(アメリカ)、マーク・マクモリス(カナダ)、マッテオ・マシッティ(カナダ)、ギギ・ラフ(オーストリア)、シャールカ・パンチョホバ(チェコ)、ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)、ブレイク・モラー(アメリカ)、ブリン・アレクサンダー(カナダ)、ビリー・ペルシャ(カナダ)、トースタイン・ホーグモ(ノルウェー)、ジャレッド・エルストン(アメリカ)、マディソン・ブラックリー(アメリカ)
バックカントリーの巨大な地形を舞台に繰り広げられる、世界最高峰のフリースタイルバトル。2日目となる本戦は明日行われる予定だ。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




