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日本の16歳コンビが「X GAMES」でワンツーフィニッシュ。清水さらがダブルコーク1080を決めて金メダル、工藤璃星は独自のスタイルで銀を獲得
2026.01.25
米コロラド州アスペンの凍てつく空気を、彼女たちの熱量が塗り替えた。世界最高峰の招待制コンテスト「X GAMES」が開幕。雪が降りしきるなか行われた初日の女子スーパーパイプにおいて、日本の16歳コンビ、清水さらと工藤璃星がほかを圧倒する滑りでワンツーフィニッシュを飾った。
金メダルをその手に掴みとったのは、さらだ。先週の「LAAX OPEN」では、2本のランともに転倒を喫した屈辱の技、FSダブルコーク1080トラックドライバー。彼女はその因縁を、大舞台のファーストヒットで繰り出した。高さ、回転軸の安定感ともにパーフェクトにメイク。その瞬間、女子スーパーパイプ史上3人目となる快挙が達成された。
そこからのルーティンも圧巻だった。CAB720ミュートからFS540インディ、BS900ミュート、そしてFS720インディ。一つひとつのグラブを深く、そしてクリーンにつなぎ、完璧なランを披露した。叩き出されたスコアは95.33。昨年の銅メダルに続き、2年連続の表彰台を獲得。16歳にして世界最前線の顔となったさらが、これから積み上げるメダルの数は計り知れないだろう。
いっぽう、初出場で銀メダルに輝いた工藤璃星の滑りには、日本女子の新たな可能性が宿っていた。LAAX OPENでの2位という勢いそのままに、璃星はFSトゥ・フェイキー・メロンから入るという、従来の日本人女子の定石を覆すクリエイティブなアプローチを披露。
2ヒット目以降は、CAB720ミュート→FS900メロン→BS900ミュート、そしてラストヒットにFS1080ステイルフィッシュを叩き込む。スピードを一切殺すことなく、後半にかけてギアを上げていくその構成力は、コンペティターとしての成熟を感じさせるものだった。92.66ポイント。さらとともに表彰台を射止めた事実は、ミラノ・コルティナ五輪へ向けたこれ以上ない弾みとなるだろう。
なお、冨田せなは4位、大橋空奈は5位でフィニッシュ。招待を受けていた小野光希は出場を回避している。クロエ・キム(アメリカ)、チェ・カオン(韓国)ら強豪も出場していなかった。
アスペンの夜に刻まれた16歳たちの共演は、女子パイプシーンの勢力図を塗り替えるものだった。
女子スーパーパイプ結果
1位 清水さら(日本)
2位 工藤璃星(日本)
3位 ケラルト・カステリェト(スペイン)
4位 冨田せな(日本)
5位 大橋空奈(日本)
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text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: X GAMES




