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日本人が30大会ぶりに表彰台を逃したW杯ハーフパイプは、ヴァレンティノ・ギュゼリとエリザベス・ホスキングが頂点に
2026.01.05
2018年12月末、中国・シークレットガーデンで行われたFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップ(以下、W杯)ハーフパイプから始まった記録が、7年の歳月を経て途絶えた。
平野歩夢、戸塚優斗、平野流佳、平野海祝、山田琉聖、重野秀一郎──。丸7年間、全30大会にわたって、日本人男子が必ず表彰台に立ち続けてきた。誰かひとりが調子を落としても、誰かが必ず結果を残す。それが日本ハーフパイプの圧倒的な層の厚さであり、世界に誇る強さの証明だった。
年始に行われたW杯カナダ・カルガリー大会で、ついにその連続記録が止まった。ただし、これは日本勢の実力が衰えたことを意味するものではない。ミラノ・コルティナ五輪の代表選考において、この大会が主戦場から外れていたため、前述した主力ライダーたちは出場を見合わせた。代わりに、次世代を担う若手ライダーたちが経験を積むために派遣されたのだ。
その若手のなかでもっとも結果を残したのが、16歳の嶋崎珀。5位入賞を果たし、トリプルコークを操る期待の新星として存在感を示した。開幕まで1ヶ月に迫ったミラノ・コルティナ五輪では、実に54年ぶりとなる日本人の表彰台独占さえ期待がかかるなか、その次の世代がすでに育ちつつある。30大会連続という記録は途絶えたが、日本ハーフパイプの未来は明るい。
そうしたなか、男子はケガから復帰を果たしたヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)がBSアーリーウープ360ノーズから入り、CABダブルコーク1080ミュート→FS1260テール→BS720ノーズ→スイッチBS900ミュートという余力を残したルーティンで優勝。3位に入ったパトリック・バーグナーはスイスから母親の母国であるブラジルに国籍を変更しており、ブラジル人としては初めてのW杯表彰台を飾った。
女子は地元・カナダのエリザベス・ホスキングがFS720メロン→ハーカンフリップ・ミュート→FS540インディ→BS540ミュート→FS900メロンというルーティンを決めて優勝。W杯初優勝となり、地元に錦を飾った。なお、日本人女子は今大会に出場していない。
男子結果
1位 ヴァレンティノ・ギュゼリ(オーストラリア)
2位 デビッド・ハブルッツェル(スイス)
3位 パトリック・バーグナー(ブラジル)
5位 嶋崎 珀(日本)
9位 杉﨑大翔(日本)
10位 菊地原小弥汰(日本)
24位 永井瑛人(日本)
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女子結果
1位 エリザベス・ホスキング(カナダ)
2位 ウー・シャオトン(中国)
3位 イザベル・ロッシャー(スイス)
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text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: FIS SNOWBOARDING




