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ハーフパイプから次のフィールドを目指して。DRAGONに新加入した20歳、西塚然生の可能性
2025.11.16
DRAGON(ドラゴン)チームに、新たなライダーが加わった。20歳になったばかりの西塚然生(にしづか・ぜんせい)。山形の豪雪地帯で育ち、雪とともに技術を磨いてきたハーフパイプライダーだ。
昨シーズン、彼の名が一気に広まったのは「AIR MIX STYLE BATTLES」。国内トップクラスのライダーたちが集うこの大会で、然生は堂々の準優勝を飾った。

得意のトランジションでバックフリップ・トゥ・フェイキーという妙技を放ち、AIR MIX準優勝
photo: YUI
高さとスピードを兼ね備えたダイナミックなエア、確かなR技術、そして自由な発想でハーフパイプを攻めるスタイルは、10代の頃から注目され続けてきた。
いっぽうで、雪上以外でもボードを操る感覚を磨いている。大学近くの仙台新港でビッグウェーブを攻略する映像が、サーフィン専門メディアに取り上げられたこともある。その柔軟な感覚が、雪上での表現の幅をさらに広げているのだろう。
また、然生は村上広乃輔や嶋崎珀とともに「TRAPSTAR」としても活動中だ。彼らがSNSで発信するライディングや映像作品からは、いまの若い世代ならではのテンションと、純粋な“遊び”の熱が伝わってくる。
競技色が強くなり続けているハーフパイプシーンの中で、滑ることそのものを楽しみながら、スノーボードの自由さを再定義していくクルーである。
ハーフパイプ、ジビング、そしてその先へ。然生はDRAGONとともに、新たな冬を切り拓いていく。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




