BACKSIDE (バックサイド)

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宮村結斗が世界で2人目となる6.5回転に成功。トラビス・ライスらビッグネームも驚愕のコメント

2025.10.14

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スイス・サースフェーで行われているトレーニングキャンプ「THE STOMPING GROUNDS」にて、宮村結斗がBS2340をメロングラブで成功させた。この6.5回転の超大技を決めたのは、世界で荻原大翔に続き史上2人目となる。
バックカントリーフリースタイル界の象徴的存在であるトラビス・ライスは、この映像に「Physics overlord…(物理学の支配者)」とコメント。また、“ジンバルゴッド”の愛称で知られる映像作家のスペンサー・ホワイティングも「Glitch in the matrix(説明のつかない奇妙な現象)」と反応している。
スペンサーは一昨年、イタリアのイアン・マッテオリがFS2160を決めた際、「もっとゆっくり回せ。グラブを学べ。ポークしろ。そしてまずは1800を上手くやれ」と、かなり辛辣なコメントを残していた人物でもある。その彼が今回は皮肉もなく反応していることからも、結斗のスピンが世界のトップシーンに強烈なインパクトを与えたことがうかがえる。
現在、ミラノ・コルティナ五輪に向けた日本代表争いは熾烈を極めている。男子スロープスタイル&ビッグエアの代表枠は4名。木俣椋真、長谷川帝勝、荻原大翔、木村葵来、そして宮村結斗らがしのぎを削る。同学年にあたる帝勝と大翔に並び、結斗もここへきて存在感を一気に強めている。
高回転トリックがひとつの限界点を超えつつあるいま、その精度とスタイルで新たなフェーズを切り拓くのか。新時代の幕開けを告げるような瞬間が、サースフェーの空に刻まれた。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

 

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