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ドライパウダーを誇る今季の川場は非圧雪エリア拡大。設備の大幅刷新で新シーズンを迎える
2025.10.02
首都圏からのアクセスのよさと、本州随一のドライパウダースノーを誇る群馬・川場が、2025-26シーズンに向けて大幅なアップデートを進めている。圧雪車や駐車場ゲートシステムの導入といった利便性の向上に加え、滑りの自由度を高める非圧雪エリアの拡大が大きなトピックとなる。
今シーズンは、世界的に評価の高いケースボーラー社「PistenBully 600」を新規導入。大雪時の雪出しや急斜面の圧雪など、効率的なゲレンデ整備が可能になり、滑走環境はこれまで以上に安定する。さらに、立体駐車場には自動ゲートシステムが新設され、混雑やスタックを回避できるようになるなど、利便性の面でも進化を遂げている。
いっぽうで、川場を特徴づける非圧雪ゾーン「OFF THE PISTE」はさらに拡張され、ツリーランエリアが全5箇所へと広がる。降雪と風による吹きだまりで、ドライパウダーがこれまで以上に多く保存されるということだ。バックカントリーさながらのラインを描ける環境は、雪質や地形の変化をダイレクトに楽しみたいスノーボーダーにとって大きな魅力となる。
ゲレンデ整備の精度向上と相まって、圧雪と非圧雪を行き来しながら滑ることで、その変化を楽しみながら上達につながる。あらゆるライディングスタイルを追求できるだろう。
初心者向けには「シャミンビギナーコース」が新設され、中級コースを迂回できるルートが加わったことで、幅広いレベルの滑り手が安心して楽しめる環境が整った。ファミリー層に向けた「NSDキッズプログラム」も継続され、対象の子供にはシーズンパスが無償提供される。
シーズン券と早割リフト券の販売も10月1日よりスタート。シーズン券には駐車場無料や同行者割引といった特典が付帯する。詳細は公式ページで確認してほしい。
設備刷新とともに自由度の高い非圧雪エリアが拡大された今シーズン、川場はスノーボーダーたちに新たな可能性を提示するシーズンを迎える。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)