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35歳・2児の母で五輪メダリスト、ジェイミー・アンダーソンが再びオリンピックの舞台を目指す
2025.09.11
ソチ、平昌と五輪スロープスタイルで2連覇、平昌ではビッグエアでも銀メダルを獲得し、スノーボードの歴史に名を刻んだアメリカのジェイミー・アンダーソンが競技復帰を発表した。35歳の誕生日を目前に控え、2児の母となった彼女が再びスロープスタイルとビッグエアに挑む。
近年、女子の競技シーンは1440やトリプルアンダーフリップといった超高難度トリックが標準化している。同世代のアンナ・ガッサー(オーストリア)はミラノ・コルティナ五輪を前に、オリンピック後には競技から引退することを表明したばかり。そうした流れの中でのジェイミーの挑戦は、単なる復帰以上の意味を持つ。
女性アスリートとして「X GAMES」史上最多の21個のメダルを誇り、2024年に行われた「NATURAL SELECTION TOUR」で3位に入るなど、その実力は健在。NBCのインタビューで「母になって戻ってくると新しいスーパーパワーを得られると言われる」と語った彼女は、母として、そしてレジェンドライダーとして再び、世界の頂点を目指す。
家族とともに雪山に立ち、コンテストの舞台へ帰ってきたジェイミー。ミラノ・コルティナ五輪へ向けた物語は、まだ始まったばかりだ。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)