スノーボードのバインディングを語るうえで、UNION BINDING COMPANY（ユニオン バインディング カンパニー）はなくてはならない存在である。そのUNIONを擁するCore SRLが、社会的・環境的責任の高さを示す「Bコープ認証」を取得した。これは、世界中でサステナビリティに取り組む企業だけが名を連ねる、いわば“本物”の証だ。
Bコープ認証では、ガバナンス、労働環境、地域社会、環境、顧客への影響といった5つの領域で企業を徹底的に評価する。Core SRLは、平均スコア50.9に対して92.2という高得点で認証をクリアした。
UNIONのCEO兼ゼネラルマネージャー、マルティーノ・フマガリは次のように語る。
「スノーボードは情熱と人、そして私たちが滑るフィールドの上に成り立っている。Bコープ認証は、それらを未来に残すために果たすべき責任をあらためて確認し、約束するものなんだ」
昨シーズン、STEP ONシステムへの参入が話題を呼んだUNION。STEP ONのライセンサーであるBURTON（バートン）もBコープ認証を取得しており、この新たなシナジーによりさらなる展開が期待される。こうした背景にも、責任あるものづくりの思想があるのだろう。
「長く使えるプロダクトを作る」「透明性のあるサプライチェーンを維持する」「カルチャーを支えるコミュニティへ還元する」──それらを掲げたUNIONの挑戦は、スノーボード業界の未来をよりクリーンで持続可能なものにしていく。そして、誇り高きカルチャーへ昇華させる。

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）