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パイプ大国・日本チーム男子はワンツーフィニッシュ。W杯ハーフパイプ速報
2017.09.08
ニュージーランド・カードローナで行われていたFISワールドカップ・ハーフパイプが幕を下ろし、男子では初出場となった15歳の伏兵・戸塚優斗が優勝、2位には平野歩夢が入り、見事日本人ライダーのワンツーフィニッシュを果たした。平岡卓は7位、予選を1位通過していた片山來夢は11位で涙をのむ結果に。女子は唯一のファイナリスト、大江光が5位に終わった。
当初予定されていた男子セミファイナルは強風のためキャンセルとなり、決勝進出者6名と準決勝進出者10名の計16名でファイナルが行われた。優勝した戸塚は2本目、FS1080→CABダブルコーク1080→FS1260→BS540→FSダブルコーク1080で93.25ポイントをマーク。1本目で首位につけていた平野の92.25ポイントを上回った。後がなくなった平野は新技となるFSダブルコーク1440で逆転を狙うも、着地に嫌われてしまった。
戸塚が所属するプロショップ、HEAVEN STORE.代表の中本健太郎氏に話をうかがうと、次のように語ってくれた。「優斗は11歳でJSBA(日本スノーボード協会)のプロ資格をとってから、本格的にオリンピックを目指し始めました。そこから着実に力をつけていき、昨年、ナショナルチームの育成枠に入ることができたんです。そして、昨シーズンのSAJ(全日本スキー連盟)全日本選手権で優勝して一気にナショナルチーム入りを果たした、超無名なライダーなんです(笑)。彼の特徴としては、15歳ながらどんなパイプの状況でも自分の滑りを出せる冷静沈着なライダー。だから泥試合に強い!」
戸塚のライディング写真を見ればわかるように、リップラインは波打っており、セミファイナルがキャンセルになるほどの強風が吹き荒れていた。ふたつとして同じ形状のハーフパイプは存在しないだけに、戸塚の対応力はオリンピック日本代表の座を掴むにあたり確固たる武器になることだろう。今後の動向からも目が離せない、ニューヒーローの誕生だ。
昨シーズンはいろいろな問題が重なり男子はワールドカップを転戦できていなかっただけに、平昌五輪に向けた出場枠を確保する意味でも、日本チームはこの開幕戦で大きな一步を踏み出したことになる。
男子結果
1位 戸塚優斗(日本)
2位 平野歩夢(日本)
3位 パトリック・バーグナー(スイス)
4位 ティム・ケビン・ラバニャック(スロベニア)
5位 ジャン・イーウェイ(中国)
6位 トビー・ミラー(アメリカ)
7位 平岡 卓(日本)
11位 片山來夢(日本)
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女子結果
1位 クロエ・キム(アメリカ)
2位 ケリー・クラーク(アメリカ)
3位 マディ・マストロ(アメリカ)
4位 ミラベル・トベックス(フランス)
5位 大江 光(日本)
6位 ツァイ・シュートン(中国)
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photos: GAKU