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ハーフパイプ大国・日本の強さが際立つ。THE SNOW LEAGUEが発信する世界トップの練習風景
2025.08.08
さる5月、米カリフォルニア州マンモスマウンテンに、整備の行き届いた22フィート(約6.7m)のハーフパイプとエアバッグが出現。トップライダーたちが新技を試し、来年2月のミラノ・コルティナ五輪へ向けてライディングに磨きをかける「HIGH PERFORMANCE CAMP」だ。その現場を切りとったRaw Edit(現場そのままの雰囲気を活かした編集)映像が、ショーン・ホワイト率いる「THE SNOW LEAGUE」から公開された。
日本からは平野歩夢、戸塚優斗、平野流佳、平野海祝、冨田せな、工藤璃星らが参加。大会では完成された高難度ルーティンしか見られない彼らの、試行錯誤や挑戦のプロセスを間近に捉えた貴重な映像だ。改めて、日本人ライダーたちの圧倒的なエアの高さが際立つ。
地元・アメリカからはチェイス・ブラックウェル、ジョーイ・オケソン、マディ・マストロらが登場。そして韓国からは、16歳のチェ・カオンが参加している。ミラノ・コルティナ五輪でメダル争いを左右するであろうトリプルコークなどの大技は、この映像には収録されていない。非公開にしているのか、トライしなかったのは不明だ。
しかし、カオンはスイッチBS1080メロンに果敢に挑み、見事に決めてみせた。自身のInstagramではBS1080の映像も公開している。先輩格に当たる女王クロエ・キムが不在の場で、若き挑戦者が確かな存在感を放っていた。
Raw Editならではの息遣いと臨場感が詰まった本作は、規格外のハードトリックが生まれる舞台裏を生々しく映し出している。トップライダーたちによる“ガチ”の練習風景を、ぜひ目に焼きつけてほしい。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)