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トリック習得よりも大切な何かを求めて。ギギ・ラフとスコット・スティーブンスが締めた真夏のHCSC最終セッション
2025.07.31
7月20〜26日にかけて行われたHIGH CASCADE SNOWBOARD CAMP(HCSC)のシグネチャーセッションは最終ウィーク。その看板を務めたのは、これまでのようにブランドではなくライダーだった。オーストリア出身のレジェンドライダーとして知られるギギ・ラフと、アメリカが誇るテクニカルなフリースタイラー、スコット・スティーブンスだ。SLASH(スラッシュ)を主宰するギギと、CAPITA(キャピタ)を象徴するスコットという組み合わせは、まさに“滑り手”のセッションとなった。
スケートライクなライディングで観る者を魅了するスコットがいるだけに、小技セッションが繰り広げられた。観ていて、キャンプ全体がクリエイティビティな空気に包まれているように映る。
いっぽう、愛息・オスカーくんとともに参加したギギは、トップ画像を飾る美しいメソッドからスピントリックに至るまで、そのスタイルを余すことなく体現。40代となった今も、彼の滑りにはブレない芯と、表現としての深みがある。
セッションには、マイク・ラヴやブレイク・ポールといった名のあるライダーたちも参加。キャンパーたちと自然に混ざりながら、互いに笑い、刺激し合い、滑りをシェアする。年齢もスキルもバックボーンも関係ない、あの場の空気は、HCSCというサマーキャンプの本質そのものだろう。