BACKSIDE (バックサイド)

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CAPITA&UNIONの現役ライダーからピーター・ラインまで登場。夏のフッドが描き出す自由の象徴

2025.07.11

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米オレゴン州マウントフッドで行われている「HIGH CASCADE SNOWBOARD CAMP(HCSC)」のシグネチャーセッション。その第3弾が、6月29日から7月5日にかけて開催された。
今回の冠は、CAPiTA(キャピタ)、UNION BINDING COMPANY(ユニオン バインディング カンパニー)、そして、フリースタイルなイケオジ集団として弊ウェブマガジンでもおなじみのMIDLIFE CRISIS。それぞれが独自の世界観をもつだけに、個性あふれるライダーたちが集結。夏の青空と残雪のなか、フリースタイルに遊ぶ姿が映像に収められている。
オープニングから鮮烈な印象を残すのが、セッション1から参加しているマイルズ・ファロン。彼のラインは、トリックの難易度や高さでは測れない、フリースタイルスノーボーディングの本質を映し出す。いっぽうで、オースティン・ヴィスやトゥルース・スミスが魅せる青抜けの空へと抜けていくビッグエアは、マウントフッドの夏ならではの景色だ。ベテランのスコット・スティーブンスも、遊びとトリックの境界線を溶かすような創造力で妙技を繰り出し、健在ぶりを示している。
さらに、映像後半では、近年待望の復活を遂げたFORUM SNOWBOARDS(フォーラム スノーボード)のボス、ピーター・ラインが登場。パイプで披露したメソッド・トゥイークは、往年のスノーボーダーたちにとって懐かしさと興奮を呼び起こす瞬間だ。
もちろん、主役はプロライダーたちだけではない。HCSCの映像が毎回伝えてくれるように、キャンパーたちの笑顔と熱量こそが、この場所を特別な空間にしている。日が沈むまで続くドッジボール、全力で挑むボードを賭けたゲーム、そしてライディングに明け暮れる姿は、サマーキャンプでしか味わえない空気感を醸し出す。
世代も立場もスキルも超えて集った仲間たちが、それぞれの形で夏の雪を遊ぶ。そんなかけがえのない時間が、今も変わらずオレゴン富士と称されるマウントフッドにある。

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