
NEWS
記録的な熱波に襲われたヨーロッパに季節外れの雪が。モンブラン山域で最大30cmの積雪
2025.07.09
夏のヨーロッパを襲った異常な熱波。スペインでは6月下旬に46℃を超え、7月に入るとフランスでも41℃を記録。学校が休校となり、原子力発電所の稼働が停止されるなど、生活インフラそのものが限界を迎えている。
そうした状況下で、アルプス山脈に降った季節外れの雪が、強烈なコントラストを描いている。7月7日夜から8日にかけて寒冷前線が通過し、広い範囲で降雪が観測されたのだ。報道によれば、最高地点となるモンブラン山域では最大30cmの積雪を記録。
これに伴い気温も大きく低下、標高1,500m付近では最高気温が10〜13℃にとどまり、平年より5〜10℃低い水準となった。
猛暑と降雪。対極にあるはずの現象が同時に起こる現実。こうした現象を“異常”という言葉で片づけるのは簡単だが、僕たちスノーボーダーにとって、季節や常識を裏切るこうした自然の一瞬には、どこか胸をざわつかされる。