BACKSIDE (バックサイド)

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上達することだけが、スノーボードではない。夏の風物詩「HCSC」でBURTONが示した“共有”の1週間

2025.07.03

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米オレゴン州マウントフッドで行われている「High Cascade Snowboard Camp(HCSC)」。6月22~28日に行われたセッション2は、BURTON(バートン)のシグネチャーウィークとして開催された。
30年以上に渡り夏の風物詩として定着しているこのセッションには、グローバルに活躍するBURTONライダーたちが多数集結。ベン・ファーガソン、マイキー・シサレリ、イルヴァ・ルナルスドーティルらが姿を見せ、キャンパーたちとともにセッションする姿が映像に収められている。
日本からは片山來夢と大塚健が参加。なかでも來夢は、ハーフパイプやキッカーでオリジナリティあふれるライディングを披露し、多くのフッテージを残して存在感を放った。
トップレベルの滑りが、サマーキャンプという開かれた空間のなかで自然に混ざり合う。バックカントリーやストリートを主戦場とする多様なスタイルを誇るライダーたちが、パイプ&パークで交錯しながらセッションを重ねる姿は、まさに純粋なフリースタイルスノーボーディングそのものだ。
エアバッグ施設の普及により、日本ではサマーキャンプという文化が希薄になりつつある。だが、照りつける陽射しのもと、雪の上で仲間と滑り、語らい、刺激し合うこの場所には、今なお変わらぬ価値がある。
滑りを競うのではなく、遊びを通じて“共有”する。それこそが、僕たちがスノーボードを愛する理由であり、BURTONウィークが体現していたものだった。

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