
NEWS
世界最高峰の“魅せる滑り”が北海道にやってくる。「SWATCH NINES」がオリンピックイヤーに日本で開催
2025.06.12
勝敗ではなく、創造力と表現力で魅せる。そんなスノーボーディングの未来を提示してきた異色のイベント、SWATCH NINES。その舞台が、いよいよ日本に降り立つ。2026年および2028年に北海道での開催が正式に発表され、プロジェクトが本格始動した。
このイベントの特筆すべき点は、単なる競技とは一線を画すこと。巨大な雪上アートと化した特設コースを舞台に、世界トップレベルのスノーボーダーやスキーヤーたちが、独自のスタイルとクリエイティビティで滑る。ポイントやタイムではなく、写真や映像を通じて“感動”が共有される。スポーツでありながらアートでもあり、雪とフリースタイルカルチャーを体現する、それこそがSWATCH NINESの真骨頂だ。
アジア初開催となるわけだが、これまでヨーロッパで育まれてきたイベントのクオリティを維持しつつ、日本の風土やカルチャーに合わせた設計・運営が構想されている。発表と同時にスポンサーやパートナーの募集も開始されており、日本発の新たなクリエイティブシーンとしても期待が高まる。
この注目のビッグイベントは、ミラノ・コルティナ五輪の直後にあたる、2026年4月の開催を予定している。世界中の注目がスノーボードに集まるなか、オリンピックを終えたばかりのトップアスリートたちも含めて、点数ではなく、オリジナリティとクリエイティビティをぶつける場となるわけだ。
これまで弊ウェブマガジンでは、SWATCH NINESの革新性を毎シーズンに渡って伝えてきた。競技の枠組みを越えたライディングの可能性を、写真と映像、そしてセッションという文化で再定義してきたこのイベントは、いまやZ世代からミレニアル世代を中心に強烈な存在感を放つグローバルコンテンツとなっている。
その熱狂が、ついに日本へ。トップ画像を飾っているのは平野海祝。ハーフパイプでのハイエストエア世界記録保持者である彼の、あの巨大エアを日本で目にできる日も近い。
年末には参加ライダーの発表やプレイベントも予定されており、本番に向けたストーリーはすでに動き出している。開催地について現時点で発表はないが、巨大でアーティスティックなパークが北の大地に現れる日を心待ちにしたい。