BACKSIDE (バックサイド)

BACKSIDE (バックサイド)

https://backside.jp/news-1598/
40670

NEWS

北半球は終盤、南半球は始動。最初に滑れるゲレンデは“アフリカ”だった

2025.06.01

  • facebook
  • twitter
  • google

北半球のロングシーズンを支えてきた米カリフォルニア州のマンモスマウンテンが、今月6月15日をもって24-25シーズンの営業終了を発表した。いっぽう地球の裏側では、南半球のスノーシーズンがいよいよ始まろうとしている。
その先陣を切るのは、意外な場所だった。アフリカ大陸・レソト王国に位置するアフリスキー・マウンテンリゾートが、本日6月1日より今シーズンの営業を開始する予定だ。南半球で“今季初”のオープンとなる見込みである。
標高3,000mを超えるマロチ山脈に位置するこのリゾートは、自然雪に頼れない条件下でも滑走環境を維持するため、先進的な人工降雪機を駆使してコース整備を行ってきた。その結果、本日時点で滑走可能な南半球のゲレンデは、アフリカにしか存在しないという意外な状況が生まれている。ウィンタースポーツの地理的限界を越えるようなこの事例は、技術と情熱によって支えられているのだ。
なお、日本人スノーボーダーにとって馴染み深い南半球のリゾートも、まもなく営業を開始する。オーストラリアのスレドボやペリッシャーが6月7日(土)に、ニュージーランドのマウントハットやカードローナなどが6月13日(金)以降に、それぞれオープンを控えている。
北半球のスノーシーズンが終盤に差しかかるなかで、アフリカが南半球の先陣を切ろうとしている。こうした移ろう雪のニュースに、ほんの少しでも心が動いたとしたら。あなたもまた、リアルスノーボーダーなのかもしれない。

RECOMMENDED POSTS