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自然を「滑ること」と「守ること」のクロスオーバー。社会貢献イベント「WESTCOAST TRIPLE PLANK」を知る
2025.05.19
山と海と街をまたぐ、横乗りのトリプルセッション。さらに、そこに“自然環境の保護活動”という強い意思が交わるイベントがある。プロスノーボーダーのマリー・フランス・ロイが主宰する「WESTCOAST TRIPLE PLANK」だ。今年もカナダ・ブリティッシュコロンビア州に位置するバンクーバー島西海岸を舞台に、スノーボード・サーフィン・スケートボードの3Sを通じたセッションイベントが開催された。
このイベントは単なるコンテストではない。毎年、北米や欧州から集った滑り手たちが、3日間に渡りスノー・サーフ・スケートのカルチャーを共有しながら、地球環境へのアクションを同時に行う“滑りと意志”の融合体だ。今年は30,000カナダドル(約310万円)以上の寄付を集め、現地の環境再生プロジェクトを支援したという。
支援先には、サーモンの産卵場やケルプ(海藻)生態系の回復、森林再生、環境教育などを手がける団体の活動を筆頭に、先住民によるサーフィン団体や海岸保護を推進する団体などが名を連ねている。
横乗りの楽しさと、自然とともに生きるという感覚。そのふたつを地続きのものとして捉えるこのイベントは、いま、世界の横乗りカルチャーが進もうとしている方向を明確に示している。