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ショーン・ホワイトが贈る史上初のパイプリーグ戦の初戦を制したのは戸塚優斗&冨田せな。優勝賞金は740万円
2025.03.09
米コロラド州アスペンで行われた史上初となるハーフパイプのリーグ戦「THE SNOW LEAGUE」の初戦が幕を下ろし、男子は戸塚優斗が平野歩夢と平野流佳を撃破して優勝を飾った。女子は冨田せなが初代女王に。それぞれ50,000ドル(約740万円)の優勝賞金を手中に収めた。
今大会の決勝は男女8名ずつによるトーナメント方式で優勝が争われた。しかも、フロント/バックサイドの両サイドからドロップインしなければならないというルールだ。優斗は「信じられない気持ちです。レジェンドであるショーン・ホワイトがこのイベントを企画したこと、そして優勝できたことがとてもうれしい」という言葉どおり、準決勝で歩夢と、決勝で流佳と対戦し、それぞれ2本とも勝利を収めての完勝。2本目のランは、今大会最高ポイントとなる96.5をマークした。

強い戸塚優斗が帰ってきた
準決勝で敗れた歩夢は3位決定戦に挑み、アメリカのアレッサンドロ・バルビエリを両方のランで上回って3位でフィニッシュ。重野秀一郎は優斗に、山田琉聖は流佳に敗れ、それぞれ初戦敗退となった。
女子優勝のせなは、「初開催のこの大会で優勝できてとてもうれしいです」という言葉とともに、これまでの道のりが苦労の連続だったことを明かした。ケガに苦しめられながらも、先日のFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップでの初優勝に続き、快挙を成し遂げたのだった。

せなの十八番であるFS540ステイルフィッシュのヒトコマ
決勝は予選トップ通過のマディ・マストロ(アメリカ)と対戦し、1本目はせなが、2本目はマディが勝利を収めるという接戦で迎えた3本目。せなは高さ12フィート(約3,7m)のFS1080テールグラブなどを含むルーティンでマディを打ち破り、表彰台の頂点を射止めた。
3位決定戦にコマを進めた小野光希は、16歳のチェ・カオン(韓国)に敗れて4位に終わった。
今大会の主宰者であるショーン・ホワイトは、「これほど興奮した大会はいつぶりだろう。自分が愛するスポーツを観戦する側として、これほど素晴らしいものを観るのははじめての経験です」とコメントを残した。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: The Snow League / Blotto
男子結果
1位 戸塚優斗(日本)
2位 平野流佳(日本)
3位 平野歩夢(日本)

女子結果
1位 冨田せな(日本)
2位 マディ・マストロ(アメリカ)
3位 チェ・カオン(韓国)
