BACKSIDE (バックサイド)

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平野歩夢が堂々の予選トップ通過。ショーン・ホワイトが贈る史上初のパイプリーグ戦「THE SNOW LEAGUE」開幕

2025.03.08

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米コロラド州アスペンで開幕した「THE SNOW LEAGUE」。ショーン・ホワイトが主宰する史上初のハーフパイプ世界一を決するリーグ戦として、世界中から大きな注目を集めているプロ大会だ。
 
その開幕戦の予選が晴天のもと行われた。招待ライダーたちは男女ともに4ヒートに分けられてひとり2本のランを行い、各ヒートの1位はそのまま決勝へ。2位と3位の計8名がラストチャンス予選を行い、その上位4名が決勝へコマを進めるというルール。その中で、ヒート2で出場した平野歩夢が予選トップ通過となるポイントを2本目に叩き出し、堂々の決勝進出を果たした。
 

ファーストヒットで放たれたFSダブルコーク1080トラックドライバー。決勝ではこのヒットがトリプルコークになるのか

 
全ヒットで圧倒的なエアの高さを誇るルーティンを披露。FSダブルコーク1080トラックドライバー→CABダブルコーク1440インディ→FS900テール→BSダブルコーク1260ウェドル→FSダブルコーク1260インディをクリーンに決めて、88.25ポイントを獲得した。
 

 
以外の日本人ライダーも戸塚優斗、平野流佳が各ヒートで1位通過。重野秀一郎と山田琉聖はラストチャンス予選を勝ち上がり、出場していた日本人ライダー5名全員が決勝進出を果たすという、ハーフパイプ大国・日本の強さを示した。
 
女子は冨田せながヒート1位通過で、小野光希はラストチャンス予選を勝ち上がり、出場していた日本人ライダー2名ともに決勝進出。予選トップ通過を果たしたのはマディ・マストロ(アメリカ)だった。マディは、「ほかのライダーが何をしていようとも、誰と対戦することになろうとも、私は全力を尽くしてライディングするだけ。これが私の考え方です」と力強いコメントを残している。
 
決勝では、各ライダーがフロント/バックサイドの両サイドからドロップインすることが強いられる。これまでのコンテストでは、ハーフパイプの長さや形状、そこで飛べるヒット数などを鑑みて、ひとつのベストルーティンを用意して戦ってきた。昨今はルーティンが高難度化しているため、難易度を優先させると複数パターンを用意するのは至難の業だ。そうした状況下において、両サイドからのルーティンを構成しなければならないことにより、より多様性が求められ、難易度ばかりでなく創造力が必要になるということだ。
 
そして以下のトーナメント表にあるように、ノックダウン形式で優勝が争われる点も非常に面白い。こちらもこれまでにはなかったフォーマットだ。歩夢とイ・チェウン(韓国)はどちらもトリプルコークを操るだけに、激しいバトルが予想される。優斗 VS 秀一郎、流佳 VS 琉聖の日本人対決も見逃せない。女子は順当にいけば、せな VS 光希のファイナルもあり得る。
 
明日の決勝が楽しみで仕方ない。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: The Snow League / Blotto

 
男子決勝トーナメント表
 

 
女子決勝トーナメント表
 

 

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