BACKSIDE (バックサイド)

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ゲレンデ内の廃墟が舞台。ストリートに生きるライダーたちが大暴れしたジャムセッション「SPADA」

2025.02.27

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さる1月25日、群馬みなかみほうだいぎスキー場にて「SPADA」というストリートイベントが行われた。「ゲレンデなのにストリート?」という疑問が頭をよぎった人も少なくないかもしれない。かつてレストランとして営業していた建物が廃墟と化しており、それをストリートセクションとして利用したイベントができないかと、同リゾートのパーク運営を担っているSCLOVER代表の石川敦士は、地元・みなかみ出身のディガー隊長から持ちかけられた。それがすべての始まりだった。昨年夏に敦士は動き出し、LOWED SERVICEの坂本翔大による協力のもと、本イベントを実現させたのだ。
その背景について敦士に話を聞くことにした。ゲレンデサイドは非常に協力的で、むしろ背中を押されたんだとか。昨年秋、東京・渋谷の代々木公園で毎年開催されている「東京雪祭SNOWBANK PAY IT FORWARD」内で行われているストリート大会「JIB STYLE BATTLE」のジャッジを務めていた敦士。そこに出場しているライダーたちはストリートを主戦場として撮影活動に精を出している本物で、こうしたカッコいいスノーボーダーたちのことをもっと周知させたい、若者たちに本当のスノーボードのカッコよさを届けたいと切に願い、リアルなスノーボードイベントを開催することを決意した。
そしてイベントが実現し、本記事で紹介するムービーが完成。敦士は来てくれたライダーたち全員に感謝の意を表していた。コンテストではなくセッションイベントだったのだが、関係者が選んだベストライダーは、あらゆるセクションでクリエイティブなトリックを連発していた梅原颯太だった。
また、本イベントを実現させるために敦士が最初に声をかけたライダーが、日本のストリートシーンを牽引するDPクルーのひとり、戸田真人だ。もちろん真人もベストライダーのひとりであり、彼がいたからこそSPADAを実現することができたのだと力説してくれた。
フリースタイルスノーボーディングのカッコよさを、リアルなスノーボーダーたちの滑りによりリアルな現場から伝えるために行われたSPADA。本ムービーに出演しているライダーたちは完全に招待制だったが、来シーズンは一般予選も含めて2日間の開催を予定しているとのこと。乞うご期待。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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