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15歳 清水さらが初出場の「X GAMES」スーパーパイプで堂々たる滑りを披露し銅メダル獲得。金メダルは女王クロエ

2025.01.26

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米コロラド州アスペンで開催されていた世界最高峰の大会のひとつ「X GAMES」最終日、女子スーパーパイプで15歳の大和撫子が躍動した。初出場の15歳、清水さらが銅メダルを獲得。その堂々たる演技が素晴らしかった。
 
エアの高さ、トリックのスタイル、着地のスムースさ、ボトムランの上手さ、すべてにおいて卓越したパイプランを披露。BS900ウェドル→FS1080テール→CAB720ウェドル→FS900テール→BS540ウェドルを決めて87.33ポイントを叩き出し、表彰台を射止めた。今シーズンはFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップ(以下、W杯)にも出場できる年齢に達し、2戦目で優勝を飾っている逸材。FS1080を2ヒット目に繰り出せる完成度の高さを誇るだけに、今後の躍進に大いに期待したい。
 

 
優勝は平昌、北京五輪を連覇している女王クロエ・キム(アメリカ)。ファイナル1本目でBS720インディ→スイッチメソッド→CABダブルコーク1080ステイルフィッシュ→FS540インディ→マックツイスト・インディという圧巻のルーティンで93.33ポイントをマーク。今シーズンのW杯ではファーストヒットでBS360を繰り出していたが、玄人ウケ間違いなしのブラインドのスイッチ着地の難度を上げ、さらに女子で唯一操れるCABダブルコークも含めた高難度なトリックと、スイッチメソッドという表現力を最大限に活かした群を抜く演技構成だった。
 

 
2位のマディ・マストロ(アメリカ)は、ダブルクリップラー900インディ→BS900ウェドル→FS540ステイルフィッシュ→BS540ウェドル→FS720インディ→ハーカンフリップ・ステイルフィッシュと6ヒットのルーティンを完遂。ヒット数を稼ぐには切れ上がるラインどりが求められ、そのうえで高さもあったため高得点につながったか。1080はなかったものの89.66ポイントを記録し、銀メダルを手繰り寄せた。
 

 
小野光希は残念ながらプレーオフで敗退。同地でW杯が行われるので、彼女のリベンジに期待したい。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: Gaku Negishi

 
女子スーパーパイプ結果
1位 クロエ・キム(アメリカ)
2位 マディ・マストロ(アメリカ)
3位 清水さら(日本)
4位 チェ・カオン(韓国)
5位 ケラルト・カステリェト(スペイン)
6位 小野光希(日本)
7位 ツァイ・シュートン(中国)
8位 マデリーン・シャフリック(アメリカ)

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