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長谷川帝勝がビッグエアの銀に続きスロープスタイルでも銅メダル獲得。「X GAMES」男子スロープ速報

2025.01.26

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米コロラド州アスペンで行われている真冬の祭典「X GAMES」は最終日、男子スロープスタイルで長谷川帝勝が銅メダルを獲得。人工芝を用いたジャンプ施設の先進国である日本は、ビッグエアは強いが総合滑走力が問われるスロープスタイルは勝てないと世界から揶揄されることもあるが、その下馬評を覆す素晴らしい結果を残した。
 
今大会から導入されたプレーオフを1位通過しファイナルにコマを進めた帝勝は、ジブセクションでハンドドラッグCAB540・トゥ・BS180オフというオリジナリティあふれるテクニカルなトリックを決めると、ジャンプセクションではスイッチBS1620インディ→BSダブルロデオ1260メロン・トゥ・テール→CAB1800スイッチインディという、独創性あふれるルーティンを披露。ファイナル1本目で81ポイントを叩き出し、表彰台をえ射止めた。
 

 
今大会を制したレッド・ジェラード(アメリカ)、銀メダリストに輝いたマーク・マクモリス(カナダ)はともに、スイッチBS1620→FS1440とつなぎ、ラストジャンプでレッドはBS1800、マークはBS1620だった。ジブセクションの難易度はマークに軍配が上がっているように映ったが、着地の乱れが減点対象になったか。マークはFS1440で2グラブを魅せるも、スピンの回転数や優雅さではレッドが勝った。
 

 

 
表彰台を勝ちとったライダーたちのルーティンを比較しても、ダブルロデオを中盤に組み込みリスクをとったうえで、ラストジャンプで個性が光り輝くCAB1800を決めた帝勝のランは称賛に値する。ビッグエアだけでなく、スロープスタイルでの日本人ライダーたちの活躍にも期待したい。
 

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: X GAMES

 
男子スロープスタイル結果
1位 レッド・ジェラード(アメリカ)
2位 マーク・マクモリス(カナダ)
3位 長谷川帝勝(日本)
4位 マーカス・クリーブランド(ノルウェー)
5位 リアム・ブレアリー(カナダ)
6位 ダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)
7位 レネ・リンネカンガス(フィンランド)
8位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)
9位 スヴェン・ソーグレン(スウェーデン)
10位 イアン・マッテオリ(イタリア)

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