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名だたるライダーが出揃うビッグゲーム「LAAX OPEN」スロープスタイルで村瀬心椛が3位

2025.01.20

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スイス・ラークスが舞台のビッグイベント「LAAX OPEN」は、今シーズンで10周年を迎えた。その前身は「BURTON EUROPEAN OPEN」であり、欧州のフリースタイルシーンに大きな影響を与えてきた伝統の一戦である。スロープスタイルとハーフパイプが行われ、両種目男女ともに世界中からトップランカーたちが集結した。
 
ハーフパイプのレポートはすでにお伝えしたとおり(記事はこちら)だが、昨年9月にニュージーランドで行われた開幕戦に続いて、スロープスタイルは2戦目となる。初戦で優勝を飾っていた村瀬心椛が今大会でも躍動。3位で表彰台を射止めた。
 
バラエティに富んだジブアイテムが3セクション、ノーマルのキッカー、飛び出し口がねじれているウータンキッカー、トランジション要素が強いシャークフィン、クォーターパイプと、ジャンプも一筋縄ではいかない構成。心椛はジブではFSボードスライド270テールオフなどをクリーンに決めると、キッカーではFS1080トラックドライバー、ウータンキッカーではBS900テール、シャークフィンではCABアンダーリップ540インディを決め、71.15ポイントをマーク。総合滑走力が問われるスロープスタイルにおいて、その実力を魅せつけた。
 
「LAAX OPENで初表彰台はめちゃくちゃうれしい」と心椛はSNSで本音を吐露。ビッグエアでは思うように結果を残すことができずに苦しめられていただけに、これを弾みに昨シーズン大暴れした「X GAMES」に臨むことになる。期待したい。

女子優勝はスリーピースタイルでおなじみ、18歳を目前に控えていたミア・ブルックス(イギリス)。ジブセクションではスケートライクなムーブスを披露したかと思えば、ジャンプでもBS900インディからハードウェイCAB900インディにつなぎ、クォーターでは超絶スタイリッシュなハンドプラントを繰り出すなど、圧倒的な滑りで唯一の80ポイント台を叩き出し圧勝。北京五輪スロープスタイル女王のゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)はウータンキッカーでハードウェイ・スイッチBS1260インディを成功させるなど素晴らしいランだったが、そのゾーイに7ポイント以上の差をつけてのミアの勝利となった。岩渕麗楽と鬼塚雅もファイナルにコマを進めたが、あと一歩のところで表彰台には届かず。
 
男子は初戦に続いてキャメロン・スポルディング(カナダ)が表彰台の頂点を射止め2連勝。2位には平昌五輪スロープスタイルの覇者であるレッド・ジェラード(アメリカ)、3位はドイツのノア・ヴィクトルがビッグエアも通じてW杯では初の表彰台を獲得した。日本人は決勝進出を果たすことができず。次回大会でのリベンジに期待したい。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: FIS SNOWBOARD

 
女子結果
1位 ミア・ブルックス(イギリス)
2位 ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
3位 村瀬心椛(日本)
5位 岩渕麗楽(日本)
7位 鬼塚 雅(日本)
18位 鈴木萌々(日本)
全結果はこちら
 
男子結果
1位 キャメロン・スポルディング(カナダ)
2位 レッド・ジェラード(アメリカ)
3位 ノア・ヴィクトル(ドイツ)
15位 飛田流輝(日本)
16位 宮村結斗(日本)
18位 木村葵来(日本)
27位 長谷川帝勝(日本)
28位 木俣椋真(日本)
50位 荻原大翔(日本)
全結果はこちら

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