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長谷川帝勝と岩渕麗楽が2位。木村葵来が3位に食い込んだW杯ビッグエア第4戦速報

2025.01.12

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オーストリア・クライシュベルクで行われたFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップ(以下、W杯)ビッグエア第4戦は、表彰台の半数を日本人ライダーが飾った。タイトルにあるとおり、男子は長谷川帝勝が2位、木村葵来が3位に。女子は岩渕麗楽が2位に入った。
 
男子優勝は第2戦で3位となり遅咲きながら頭角を現していた中国のヤン・ウェンロン。女子は、同じくオーストリア開催だった前回大会では苦汁をなめていたオリンピック2大会連続ビッグエア女王、アンナ・ガッサーが地元で多くのオーディエンスを魅了した。
 
帝勝がCAB1800スイッチインディとFS1800インディを揃えて2本目を終えた時点でトップに。常勝パターンをしっかりと作っていた。しかし、ウェンロンが3本目に、今大会のファイナルでは唯一の5.5回転となるBSトリプルコーク1980ウェドルを決めて96.5ポイントというハイスコアをマーク。ウイニングランを控えていた帝勝の合計得点を2.25ポイント上回り、トップにつけた。

帝勝は、キッカーやランディングのコンディションを鑑みて何が起ころうともこれ以上は攻めることはしないと事前にコーチと決めていたようで、逆転を喫したもののBS180メロンでフィニッシュ。ウェンロンの1980に敬意を表する格好で幕を下ろした。
 
3位に入った葵来は今季ケガに苦しめられていたが、BSクワッドコーク1800メロンとスイッチBSトリプルコーク1620トラックドライバーを揃えて表彰台に返り咲いた。3本目に放った大技、スイッチBSクワッドコーク1800は着地に嫌われてしまい、逆転はならず。

女子優勝のアンナは、1本目からCABトリプルコーク1260トラックドライバーを決めて93ポイントを叩き出し、2本目にBSダブルコーク1080メロンをメイク、そのまま逃げ切った。前回大会ではCABトリプルで転倒し涙を呑んでいただけに、リベンジを果たすことに成功した。

2位に入った麗楽は、FS1080ステルマスキーとBS1260メロンを揃えて、初戦のスイス・クール大会以来の表彰台獲得。3連勝がかかっていたスリーピースタイルが特徴のミア・ブルックス(イギリス)は、CAB900ステイルフィッシュとBS1260ウェドルを決めて3位に食い込んだ。

今シーズン絶好調の深田茉莉は予選1位通過を果たしていたが、前回大会では1本目からスイッチBS1260スイッチジャパンを成功させ世界中の度肝を抜いていたが、今大会ではスイッチBS1080に変更して勝負に挑むも、5位に終わった。もうひとりのファイナリスト、鬼塚雅はCAB1260を決めることができずに万事休す。
 
ビッグエアはあと第5戦を残すのみ。現在のところ、シーズン総合で男子は帝勝がダントツでトップにつけている。女子はミアと同ポイントで、茉莉もトップをキープ。最終戦も見逃せない。

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photos: FIS SNOWBOARD

 
男子結果
1位 ヤン・ウェンロン(中国)
2位 長谷川帝勝(日本)
3位 木村葵来(日本)
21位 飛田流輝(日本)
30位 荻原大翔(日本)
48位 木俣椋真(日本)
51位 宮村結斗(日本)
全結果はこちら
 
女子結果
1位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
2位 岩渕麗楽(日本)
3位 ミア・ブルックス(イギリス)
5位 深田茉莉(日本)
7位 鬼塚 雅(日本)
9位 鈴木萌々(日本)
全結果はこちら

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