ブライアン・イグチとパット・ムーア、マリー・フランス・ロイら、フリースタイル界で名を馳せ、現在はバックカントリーフリースタイルの世界で活躍するベテランライダーたちが新たなる3名を迎え入れるシーンを見ていると、スノーボードブランドにとってのチームという存在価値を改めて考えさせられる。彼らが所属しているARBOR SNOWBOARDS（アーバー スノーボード）が大型補強を図ったのだ。
スロープスタイルがオリンピック種目として初めて採用された平昌五輪で金メダルを獲得し、現在は世界トップレベルのコンペティターとしてバックカントリーフリースタイル界でも活躍する二刀流ライダー、レッド・ジェラード。そして、地球最強スノーボーダー決定戦として名高い「NATURAL SELECTION TOUR」の常連ライダーであるジャレッド・エルストン。さらに、2002年のソルトレイクシティ五輪と2006年のソチ五輪で2大会連続銀メダルを獲得したハーフパイプ界のレジェンド、ダニー・キャスの3名だ。
 

左からレッド、ジャレッド、ダニー

 
24歳のレッド、25歳のジャレッドら若手のマウンテンフリースタイラーと、アメリカのハーフパイプチームでヘッドコーチを務めるダニーが名を連ねたことで、これまで以上に層が厚くなり幅が広くなったARBORチーム。ベテランと若手が融合することにより、シーンにどのような化学変化を与えるのか。期待したい。

text: Daisuke Nogami（Chief Editor）
photos: Mike Yoshida