映像制作活動がプロスノーボーダーとしての生業でありシーンの中心にありながらも、SNSの台頭によって現在、数多く存在した映像プロダクションは数えるほどしかなくなってしまった。こうした逆境を乗り越え、1996年からスキーを中心としたエクストリームスポーツを撮り続けている老舗プロダクション、TETON GRAVITY RESEARCH（以下、TGR）の存在は大きい。
かつて、バックカントリースノーボーディングの第一人者であるジェレミー・ジョーンズの代表作『DEEPER』『FURTHER』『HIGHER』を手掛け、昨シーズンには、スノーボードの老舗プロダクションとして名を馳せ、かの國母和宏を世界の檜舞台に露出した最初の映像作品を制作したSTANDARD FILMS創設者のマイク・ハチェットとタッグを組んで『FLYING HIGH AGAIN』をドロップ（記事はこちら）。大きな話題を集めた。
そのTGRが贈る29作目となる作品『BEYOND THE FANTASY』に、アメリカに拠点を移してプロ活動を行っている角野友基が出演。公開された予告編を観てみると、わずか2分ほどではあるが大きな存在感を放っている。
本作はアラスカ、ワイオミング州ジャクソンホール、オーストリア、カナダ・ブリティッシュコロンビア州、ノルウェーの各地で撮影が行われた。友基とともに、ジャクソンホールをホームマウンテンとするクルー、THIS IS US INのキャム・フィッツパトリックとクーパー・ブランナムも作品に名を連ねている。
世界初公開は、9月14日（土）にワイオミング州ティートンヴィレッジで行われ、その収益のすべては、同州で活動しているアウトドアを通じて若者の成長や成功体験を得られるように支援するNPO団体に寄付されるとのこと。
いよいよ24-25シーズンの始まりを告げるべく、本格ムービーの公開が迫ってきた。乞うご期待。