ベテランスノーボーダーには説明不要だろう。フリースタイルスノーボーディングが市民権を得るに至る契機となった名作ビデオ『ROADKILL』において、スケートライクなライディングスタイルを披露して世界中のX世代、日本でいうところの団塊ジュニア世代を中心にスノーボードの“沼”にハマらせた男。ブライアン・イグチである。
Guch（グッチ）の愛称で知られる彼は、スノーボードだけでなくサーフィンやスケートボードにも精通するVOLCOM（ボルコム）創業時からのチームライダーであり、90年代初頭にフリースタイルシーンを形作った立役者のひとりだ。ハーフパイプが中心のフリースタイルシーンにパークブームを巻き起こし、その大きな転換期にもかかわらず、イグチは早々に生まれ育ったカリフォルニア州を離れてワイオミング州に移住。バックカントリーフリースタイルの道を志した。イグチの後輩であり同志であり仲間でもあるワイオミング州出身のトラビス・ライスにも大きな影響を与え、現在コンテストの最高峰とされるトラビス主宰の「NATURAL SELECTION TOUR」が誕生したわけだから、現シーンに大きな影響を与えた重要人物であると言って間違いない。
そんなイグチが今年2月、日本をトリップした。とても有意義な旅となり、彼のルーツである日本に対して文化的なアイデンティティを強く感じるとともに、VOLCOM JAPANクルーとも意気投合。長年アーティストとしても活動しているイグチとコラボレーションする話が持ち上がり新コレクション「PRODUCT OF VOLCOM JAPAN」が誕生した。
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