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気象庁が秋にかけてラニーニャ現象発生と予測。24-25シーズンは豪雪の可能性大

2024.07.11

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7月10日、気象庁は「エルニーニョ監視速報」を発表した。近況によると、現在はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態だが、秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が高いと予測。24-25シーズンは豪雪になる確率が本格的に高まってきた。
6月の観測結果として、エルニーニョ監視海域では海面水温の基準値からの差が-0.2℃となり、5月の0℃から低下した。太平洋赤道域の海面水温は西部で平年よりも高く、東部で平年よりも低い。よって、全体として平常の状態が続いていることが確認された。
大気と海洋の相互作用をシミュレーションするための数値モデルである大気海洋結合モデルは、太平洋赤道域の西部から中部で貿易風が強くなり、中部から東部では冷水がさらに強まるため、秋にかけて基準値に近いか、それより低い値で推移すると今後の見通しを予想。これにより、気象庁はラニーニャ現象が発生する可能性を60%としている。
ラニーニャ現象が発生すると、先に述べたように太平洋赤道域の海面水温が低下することで大気の循環パターンが変化し、冬季はシベリア高気圧が強まる確率が高まる。すると、日本付近に寒気が流れ込みやすくなり、この寒気が日本を通過する際に暖かい海面上で水蒸気を含んだ雲を多く形成し、これらが日本の山岳地帯にぶつかることで豪雪をもたらす。
また、ラニーニャ現象が発生すると偏西風の位置や強さが変わるため、日本列島上空で寒気が強まりやすくなる。これにより、降雪量が増加する可能性が高まるわけだ。
豪雪は時として災害を引き起こすため手放しで喜べないが、僕たちスノーボーダーにとって朗報であることは間違いない。

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