先日、スノーボード競技の新たなる未来として「X GAMES LEAGUE（以下、XGL）」が発表された。個人スポーツであるスノーボードにチーム制を導入することにより、これまで以上にライダーたちに保証された報酬や商業的機会を提供することが最大の目的である。詳細についてはこちらの記事をご一読いただきたい。
そのX GAMESを含むいわゆるプロ大会と、オリンピックを司るFIS（国際スキー・スノーボード連盟）は競技ルールやブランディングなど相容れない関係性にあったわけだが、このたび、アメリカチームはX GAMESと連携することを発表。さらに、ショーン・ホワイトがローンチした「THE SNOW LEAGUE」との連携についても前向きな姿勢を示した。
「フリースキーヤーやスノーボーダーにより多くのワールドクラスの競技機会を提供する私たちのミッションにおいて、X GAMESとのコラボレーションはエキサイティングな前進です」と、U.S. SKI ＆ SNOWBOARDのCEO、ソフィ・ゴールドシュミット氏は語っている。また、X GAMESのCOOであるスコット・グリエルミノ氏は、「XGLの形式を構築していくなかで、このパートナーシップにより多くの世界クラスの大会は一貫したスケジュールの確保が約束されます」とした。これまで、FIS大会とプロ大会はスケジュールがかぶるなど、いびつな関係にあっただけにライダーたちにとって大きな一歩を踏み出したことは間違いない。
今般のコラボレーションにより、これまで完全招待制の大会だったX GAMESに、FISとの併催で行われている「US GRAND PRIX」などの大会での優勝者が出場権を得られるようになる。SAJ（全日本スキー連盟）の動向にも注目したい。