昨年9月、わずか2年間でスイス・アルプス氷河の体積10％が夏の高温などにより減少してしまったことが、スイス科学アカデミーの調査により発表されていたのだが、スイスの氷河モニタリングネットワークである通称GLAMOSの報告によると、アルプスの氷河の積雪量は23-24シーズン終了時点で3〜6mあった。GLAMOSは2024年4〜5月にかけてスイスの12の氷河を測定。その結果、2010〜2020年まで10年間のアルプス全域の平均積雪量よりも31％多いことがわかったと、スイスの情報を10言語で発信している「SWI swissinfo.ch」が報じた。
「今年の天候はスイスの氷河にとって幸いでした。6月上旬の基準と比較すると、その状態はさらに改善し、すべての地域で平均を大幅に上回っています」と、チューリッヒに位置する連邦工科大学の氷河学者、マティアス・フス博士は述べている。
日本人にとっては縁遠い話だが、欧州スノーボーダーにとってはポジティブなニュースである。さらなる詳しい情報については、こちらの記事をご覧いたただきたい。

photo: SWI swissinfo.ch