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標高6,451mを誇る通称“悪の頂点”をニック・ラッセルがスノーボーダーとして初滑降
2024.06.07
インド北部のヒマラヤ山脈に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州が誇る名山・パプスラ。標高21,165フィート(6,451m)あるこの山は、通称“Peak of Evil(悪の頂点)”と呼ばれている。パプスラはその険しい地形と困難な登山ルートのため、登頂することは極めて難しいという。
さる5月15日、ニック・ラッセルがスノーボーダーとしてPeak of Evilの初滑降に成功した。スキーヤーも含めて史上2度目の快挙となった。
「スノーボードとスキーを背負い、インドのヒマラヤに足を踏み入れる機会を与えてくれたことに、感謝の念を抱くと同時に身が引き締まる思いでいっぱいだよ。物心ついたときから世界の屋根の上に乗り込み、ライディングするのが夢だったんだ。こうした野心的な遠征はたいてい計画どおりにはいかない。物流の障害や天候、雪のコンディションなど、予期せぬ障害が立ちはだかるものだ。でも、パプスラでは期待以上に上手くいったので、この秋、より多くの写真や映像をシェアできることに興奮しているよ」
ニックはこのようにSNSでコメントしている。
彼のことをご存知ないという方もいるかもしれないので簡単に説明しておくと、もともとはダニー・デイビスやジャック&ルークのミトラーニ兄弟らとともに、コンペティターを養成する米バーモント州にあるストラットンマウンテンスクールに通っていた。アイシーなハーフパイプからキャリアをスタートさせ、高校卒業後にユタ州に引っ越したことを契機として、フリーライディングと山を登ることに開眼した。そして現在、スプリットボードを駆使して活動するプロスノーボーダーとして今回の偉業を成し遂げたわけだ。