昨年11月頃から強い寒気の影響で好スタートを切ったヨーロッパだったが、1月下旬になると真冬のスペインで25℃以上を記録するなど、フランスやイタリアも含めて平年の気温を大きく上回っていた。しかし、イタリアのサマーゲレンデ、ピロヴァーノ・ステルヴィオは6月1日（土）にオープン予定だったのだが、積雪量が多すぎてオープンを延期することに。これは、うれしい悲鳴なのか。それとも、悲しい悲鳴なのか。
併設するホテルは予定よりも1週間遅れてオープンすることが発表されているが、ゲレンデのオープン日は未定とのこと。リゾートサイドは、「今年はステルヴィオの氷河に長きに渡ってなかったような大量の雪が降り、夏の大滑走が保証される！」とSNSを通じてコメントしていることから、前者のうれしい悲鳴ということだ。
日本で言うところの、山形・月山のオープンに合わせて冬季閉鎖解除する県道114号線の除雪が間に合わない、というイメージに近いだろう。日本では3月がトップシーズンだったかのように雪が降り、アメリカでは5月に入っても降雪情報が飛び交っていたが、世界的に雪の降るタイミングが春にズレてしまった影響なのかもしれない。