カナダのブッ飛び集団として知られるTHE MANBOYSの一員であり、ストリートでも卓越したスキルを披露するジョディ・ワシュニアック。彼が主宰するポッドキャスト「AIR TIME PODCAST」は数年前から定期的に配信され、世界中のプロライダーやフォトグラファーなど多くのスノーボーダーたちが出演し、人気を博している。
さる5月11日、AIR TIME PODCAST主催による「THE 1ST ANNUAL CANADIAN OPEN」がウィスラーで開催された。雪がない箇所もスノーモービルでアプローチしなければならないほどアクセスが悪く、イベントに参加するためのハードルは高かったようだが、それらをクリアできた猛者たちで形成されるコミュニティで行われた草大会である。そこに日本人ライダーとして片山來夢が参戦し、見事優勝を勝ちとった。
しかし、その大会結果以上に、本ムービーを通じてお伝えしたいことがある。前述したコミュニティの中で、來夢が堂々たるパフォーマンスを披露したことは言うまでもなく、こうした北米ライダーたちのコミュニティに完全に溶け込み、本場の環境でプロとして活動している実態が理解できることだ。
これまでも、布施忠や國母和宏といった日本人スノーボーダーたちがこうした環境に身を投じてスキルに磨きをかけると同時にカルチャーを輸入し、日本スノーボード界のレベルを押し上げてきた。そのバトンを受け継いで、現在の日本の若手ライダーたちに対して、來夢が強烈な刺激を与えているわけである。