ゼブ・パウエルと解説者として知られるセレマ・マセケラの両名は、黒人スノーボーダーとしてシーンを牽引する存在だ。そのふたりにより、BIPOC（黒人、先住民、有色人種）による理想とする未来のコミュニティを醸成するべく「CULTURE SHIFTERS」が立ち上げられ、昨シーズンに引き続き、イベントが開催。人種の垣根を越えたスノーボードコミュニティを築き上げるべく、アメリカ・コロラド州アスペンに、黒人を中心とした多くの有色人種スノーボーダーたちが一堂に会した。
主宰者のひとりであるゼブは、「このイベントを通じて学び始めたことは、スノーボードをするしないにかかわらず、あらゆる業界や文化、バックグラウンドを持った有色人種たちに囲まれていると無敵になれるということだ。すべてのエゴを窓の外に放り出して、山をもっとカラフルに彩るというアイデアに基づき、かぎりなく純粋なコニュニティが築かれていくのを見ていることはとても美しかった。来てくれたみんな、本当にありがとう」とコメントしている。
近年は外国からの移民も増えてきているが、筆者も含めて人種問題について疎い日本人は多い。しかし、こうした問題についてリーディングブランドであるBURTON（バートン）が熱心にサポートしている事実は、スノーボーダーとして知っておきたい。