BACKSIDE (バックサイド)

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フリースタイルの原点が垣間見えたゲリラ的スパインセッション「PIC-NIC」

2024.04.22

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さる4月5、6日の2日間、新潟・神立スノーリゾートで秘密裏にヒップセッションが行われるという噂が舞い込んできた。その1週間前に行われた毎年恒例のイベント「ANDRO JAM」で用意されたヒップの出来がよかったことにローカルライダーの坂本翔大が目をつけ、急遽、ライダーセッションを立案。オリンピアンから全国各地で活動している表現者まで、総勢20名を超えるライダーたちが一堂に会した。
初日は不安定な天候だったが、2日目はピクニック日和の晴天に恵まれた。春雪の中、ライダーたちは攻めの姿勢でスパインに挑む。WAKU WAKUクルーの野坂賢造が繰り出すスタイリッシュかつ渋いエアや、両日ともに参加した大塚健が放つワールドクラスのエアには参加ライダーたちだけでなく、自然発生したオーディエンスが大いに沸いた。ジブでは、大木風輝が圧倒的なライディングスキルを披露。ほかにも、本記事のトップ画像を飾った神立ローカルの神宮寺海人が放つスパイン全越えのバックフリップなど、数々のエアやジビングが収録されている。
本作は7分超と、近年あふれる短編ムービーに比べると少し長めの尺だが、観ていて飽きない。それは、ライディングスタイルやバックグラウンドが異なるライダーたちが十人十色の個性を発揮したスパインセッションだから。コンテストや撮影活動が落ち着いたタイミングだったからこそ、こうした多様なライダーたちが顔を揃え、ハイクアップしながら互いを称え合い、そして、己をプッシュする。これこそがフリースタイルスノーボーディングの原点であり醍醐味。それらが、このような“セッション”に集約されているのだと、本ムービーを観ていて改めて感じさせられた。
このセッションは「PIC-NIC(ピクニック)」と銘打たれ、今回かぎりではなく今後も多岐に渡った展開を目論んでいるとのこと。要注目だ。

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