不朽の名作『ROADKILL』に出演しているレジェンドライダー、クリス・ローチの名を知る者は、かなりのスノーボードマニアであり、ベテランであるに違いない。そのクリスとモンティのローチ兄弟は「REVERT FOUNDATION」という財団を立ち上げている。これは、青少年の人生に有意義な影響を与えることを目的としており、経済的な理由や家族構成の問題でスノーボードなどの横乗りスポーツを楽しむことが選択できない子供たちに対して、その土台を築くことで健康的な習慣を身につけさせ、さらに自信が持てるような機会提供を行っている。
さる4月6日、そのREVERT FOUNDATIONが主催する、第1回目となるミニパイプのジャムセッションが開催された。米カリフォルニア州に位置するWOODWARD TAHOEのミニパイプには、クリスと同じくROADKILLに出演している大御所のショーン・パーマーや、チャド・オッターストロムといったベテランから、スコット・ブラムやネイト・ハウストら中堅ライダー、さらに、クリスの息子であるライダー・ローチといった若手までが一堂に会した。
筆者（編集長）もそうだが、ベテランの読者諸兄姉にとって、このサイズのハーフパイプは懐かしくてたまらない。今すぐにでもドロップインしたくなること請け合いだ。社会貢献活動を通じて、22フィート（約6.7m）の高さを誇るスーパーパイプが主流になって以来トランジション離れが加速しているパイプシーンを再燃させようとしている意図が透けて見えるのは、筆者だけだろうか。