BACKSIDE (バックサイド)

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州会議事堂でストリートコンテストが開催されたアメリカに根づく横乗り文化を知る

2024.02.21

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アメリカ・ミネソタ州の州都、セントポールに位置する同州議会の議事堂において、まさかスノーボードのストリートコンテストが行われる日が来るなんて──。さる2月11日、ミネソタ州議会の上下両院の議場や州知事室を有する重厚な建造物を前にして、「RED BULL HEAVY METAL 2024」が開催された。
 

州会議事堂のハンドレールをコスるグレース・ワーナーはこの笑顔

 
アメリカ中西部に位置するミネソタ州は全体的に平坦であり、ビッグマウンテンがあるわけではない。そんなストリートスノーボーディングが盛んなミッドウエストだからこそ、本イベントが実現したのだ。
2022年に同州ダルースのカスケードパークで復活を遂げたこのイベントは、昨シーズン、ミシガン州デトロイトのランドマークとして知られるハートランドで行われ、ついに今シーズン、ミネソタ州会議事堂での開催にこぎつけたのだ。
本イベントのディレクターは、ミネソタ州民でありストリートスノーボーディング界のレジェンド、ジョー・セクストンである。毎年このイベントに関わってきた彼でさえも「非現実的な感覚」としながらも、実現にまでこぎつけた。さらにジョーは、「このイベントはストリートスノーボーディングがいかにハードで、いかにテクニカルなものであるかを人々に示すものであり、見ていてとてもエキサイティング。ライダーたちはここでチャンスを感じ、互いに刺激し合っている。本当に特別なイベントなんだ」とコメントしている。
そうした晴れの舞台に、32名のプロスノーボーダーたちが集結した。ゾーン1は落差のある40フィート(約12m)のギャップジャンプ、ゾーン2は25フィート(約7.6m)のダウンレールと階段でのギャップジャンプの組み合わせ、ゾーン3は60フィート(約18.2m)のダブルダウンレールで争われた。
男子はルーク・ウィンケルマン、女子はイーガン・ウィントがそれぞれオーバーオールで優勝。ルークは「州会議事堂のような場所で合法的にスノーボードができるなんて思ってもいなかった。オレたちを招待してくれ、このビジョンをサポートしてくれたミネソタ州当局に感謝します」と語っている。
スノーボード界の歴史を塗り替えたイベントの模様、早速チェックせよ。

photos: Mark Clavin / Red Bull Content Pool
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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