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X GAMESビッグエアで史上初のスイッチBS1980を決めた長谷川帝勝が金。初出場の國武大晃は銀メダル

2024.01.28

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米コロラド州アスペンで開催されている世界最高峰のアクションスポーツ大会「X GAMES」は大会2日目。この日最後のスノーボード競技として男子ビッグエアが行われ、日本人ライダーが大躍進を遂げた。長谷川帝勝と國武大晃がワンツーフィニッシュを飾ったのだ。

今大会は例年どおり30分のジャムセッションで行われたのが、その中身が違った。結果的にひとり5本のランが許されたわけだが、1本目は回転数よりも表現力、いわゆるスタイルを重視したジャッジングという新たな手法がとられた。2本目以降は右回り(レギュラーの場合BS+CAB)と左回り(レギュラーの場合FS+スイッチBS)のそれぞれのベストポイントの合算で争われた。内訳はスタイル10ポイント、右回り45ポイント、左回り45ポイントの計100ポイントだ。

金メダルを獲得した帝勝は1本目、スイッチのメソッド・トゥイークで8ポイントを獲得すると、2本目でいきなりスイッチBS1980インディ(左回り)をメイク。X GAMES史上初の快挙だ。しかし、着地時に両手を雪面についてしまった影響か、36ポイントとスコアは伸び悩んだ。気持ちを切り替えて挑んだ3本目はBS1980ウェドル(右回り)を完璧に成功し、43ポイントという高得点を叩き出した。

3本目を迎えた時点で87ポイントとしてトップにつけ、結果論だが、このスコアで優勝できていた。しかし4本目、帝勝は2本目のリベンジを果たすべくスイッチスタンスでドロップイン。テイクオフ、グラブの長さ、ランディングともに完璧なスイッチBS1980インディを決めて43ポイントを叩き出し、トータル94ポイント。初優勝を圧勝で飾った。

初出場で銀メダルを手中に収めた大晃は1本目で360かと思わせて半回転戻すBS180を披露して8ポイントを記録すると、2、3本目は着地に嫌われた。あとがなくなった4本目、FSクワッドコーク1800ウェドル(右回り)をクリーンにメイクして41ポイントと次につなげると、ラストとなる5本目、CAB1800ウェドル・トゥ・ノーズ(左回り)のダブルグラブを決めて34ポイントとし、計83ポイント。トウ抜きのFS1440テール(左回り)とBS1800メロン(右回り)を揃えて82ポイントで2位につけていたモンス・ロイズランド(ノルウェー)を逆転しての銀メダル獲得だった。北京五輪ビッグエアでは3位とメダル圏内につけており、モンスのラストランがハイスコアをマークしたことで4位に陥落した苦い経験があるだけに、X GAMESという大舞台でリベンジを果たすことができた。

大塚健は2〜4本目で終始BS1980にこだわったが成功させることができず、無念の8位に終わった。
 

 
男子ビッグエア結果
1位 長谷川帝勝(日本)
2位 國武大晃(日本)
3位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)
8位 大塚 健(日本)

text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
photo: X GAMES

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