BACKSIDE (バックサイド)

BACKSIDE (バックサイド)

https://backside.jp/news-1316/
34538

NEWS

17歳のミア・ブルックスがX GAMESスロープ新女王に。村瀬心椛が銀&岩渕麗楽が銅メダル

2024.01.28

  • facebook
  • twitter
  • google

米コロラド州アスペンにて開催されているアクションスポーツの祭典「X GAMES」の初日に行われた女子スロープスタイルで、17歳のミア・ブルックス(イギリス)が圧巻の滑りを披露し、同種目の新女王に輝いた。2位には今シーズン絶好調の村瀬心椛、岩渕麗楽が逆転で3位に食い込んだ。

ひとり3本のランが許され、そのベストスコアを競う方式。くもり空に向かい風が強く吹きつけ、雪面もコンクリートのように硬くなっているコンディションだった。アニカ・モーガン(ドイツ)が1本目から派手なスラムを見せるなど不穏な空気が漂う中、まずは同種目で金メダルを獲得した経験もある岩渕麗楽が口火を切った。ジブセクションでFS270オン270オフ→CAB270オン270オフ→FSリップスライド→FSボードスライド270オフというルーティンを決め、流れるようにジャンプセクションへ。FS540インディ→CAB540ウェドル→BS1080メロンをメイクし、首位に立った。

昨年度に比べるとジブセクションがひとつ増え、それぞれのセクションもさまざまな遊び方が用意されていた本大会。技術力に加え、ライダーの持つ個性、そして、それを滑りに表すだけの表現力が求められていたのだろう。X GAMESへの出場は2回目となる新生、ミアはジブセクションにてスタイリッシュなFSボードスライド・プレッツェル270オフなどを披露し、ジャンプセクションのひとつ目、レギュラーバックサイドヒップではOFF THE TOE(トウ抜き)でFS360タックニーインディをストンプするなど、その思惑に応えるような滑りを魅せた。麗楽のポイントを上回り、1本目終了の時点でトップに躍り出る。

さらに2本目、FS360のポークをさらに鋭く、かつラストヒットに繰り出していたCAB1080ステイルフィッシュをCAB1260ステイルフィッシュへと進化させ、97.66ポイントをマーク。同じく2本目にスイッチアンダーフリップ540ウェドルやBSダブルコーク1080メロンを含むルーティンをパーフェクトストンプしたアンナ・ガッサー(オーストリア)もミアに次ぐ90ポイント台を叩き出し、日本人ライダーたちの前に立ちはだかった。

前回大会の同種目で銅メダルを獲得している村瀬心椛は昨年9月、女性史上初となるBSトリプルコーク1440を成功させた動画を自身のSNSに投稿している。また、今年1月には、國母和宏とともにバックカントリーライディングに勤しむ動画も公開されるなど、この1年間で技術力と表現力に磨きをかけてきたことがうかがい知れる。その修行の成果が存分に発揮されたライディングを、自身2本目のランで披露した。

ほかの選手はコスり切れなかったトランスファーレールでBSボードスライドを披露したのち、FSボードスライド450オフやFSリップスライド・プレッツェル270オフをスタイリッシュにメイク。さらに、レギュラーのバックサイドヒップで特大のスイッチBS180ジャパンを魅せ、FSダブルコーク900トラックドライバー→CABダブルコーク1260ウェドルへと繋ぐルーティンを完走。惜しくもミアのポイントには届かなかったが、この時点で2位に浮上した。

3本目がスタートする時点で4位、表彰台を狙えるポジションの麗楽はジブセクションでの完成度をより高めたうえで、ジャンプセクションではFS540インディ→CABダブルアンダーフリップ900ウェドル→BS1080メロンをメイク。アンナ・ガッサーを抑え3位の座に上り詰めた。また、同じく3本目ではミアがラストヒットをさらに半回転増やし、女子X GAMES史上において初めてとなるCAB1440ステイルフィッシュをストンプしたのだ。スピン速度が足りずクリーンメイクとは判断されなかったためか、点数は自身2本目のランを超えなかったものの、史上初の快挙を成し遂げた彼女に会場からは大きな歓声が上がっていた。

女子スロープスタイル結果
1位 ミア・ブルックス(イギリス)
2位 村瀬心椛(日本)
3位 岩渕麗楽(日本)
7位 鬼塚 雅(日本)

text: Yuto Nishimura(HANGOUT COMPANY)
photo: X GAMES

RECOMMENDED POSTS