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重野秀一郎がノーグラブながらハーフパイプ史上初の1800(5回転)をFSスピンで成功
2024.01.13
回転数が増し続けているビッグエアと比較した場合、滞空時間を生み出すことが物理的にも技術的にも難しいハーフパイプではこれまで、アメリカのルーカス・フォスターがBS1620を成功させるなど、4.5回転が限界値だった。しかし、スイス・ラークスの地で、重野秀一郎が5回転の扉をこじ開けた。
昨年11月、ビッグエアで世界初のFS2160に成功したイアン・マッティオリが動画をSNSにポストすると、ジンバルゴットの異名を持つ映像作家のスペンサー・ホワイティングが否定的なコメントを残して賛否の渦を巻いたわけだが(記事はこちら)、今回はノーグラブでの動画公開だけに、さらなる物議を醸す可能性もある。コンテストで評価に値するのかなど議論の余地はあるかもしれないが、事実としてハーフパイプも1800時代に突入したということだ。
2年後のミラノ・コルティナ五輪では、高難度ルーティン内でこのトリックをロンググラブで決めた者が金メダルを手繰り寄せるのかもしれない。