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雪不足のオセアニアとは対照的に南米チリは9月でも真冬並みのパウダー天国
2023.09.21
スノーシーズンも後半に差しかかった南半球。この冬はオーストラリアやニュージーランドで深刻な雪不足に見舞われ、日本でいうところの2月にあたる8月にクローズに追い込まれてしまうリゾートもあったほど。
それでも、ニュージーランド・カードローナの巨大キッカーでは、長谷川帝勝や村瀬心椛が世界初の高回転スピンを連続して成功させ、オーストラリアのスレドボに造成された特設キッカーでは、アメリカチームやBURTONクルーが優雅な空中遊泳を映像として配信するなど、残雪を利用したハイクオリティなアイテムに注目が集まった。
すべて記事にしているのでアーカイブを漁っていただきたいが、そうは言っても、パウダースノーに恵まれたというムービーやニュースはオセアニアからはほとんど発信されていない。そうした中、南米チリは9月に入っても毎日のように降雪に恵まれ、パウダー三昧のようだ。
チリの首都・サンディエゴから車で約2時間の場所にある、標高3,000mを超えるスノーリゾート・バジェネバドに、マイキー・シサレリとマーク・ソラーズが訪れた。コース内にはバックカントリーかと勘違いしてしまうほどのパウダースノーが降り積もっており、サイドカントリーではクリフセッション。すべてリフトアクセスで行っているのだから、リゾートの規模や寛容さにも驚かされる。
映像の中盤にマークが、「9月8日なのに、まだまだ真冬のような気がするよ」と発している言葉がとても印象的だ。日本の3月に毎日雪が降り続いていることを想像してほしい。しかも、ゲレンデ内でこのコンディション。
チリは日本のほぼ真裏に位置するため旅に出るハードルは高いが、あなたのバケットリストに入れてみてはどうだろう。