北京五輪では平野歩夢との激闘の末に逆転を喫し、銀メダルを獲得。今年1月、米コロラド州アスペンで行われたX GAMESでは歩夢も参戦する中、悪天候を味方につけて優勝し雪辱を果たしたハーフパイプ界の雄、スコッティ・ジェームス。これまでX GAMESでは金メダル5個、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得しており、来年以降も参戦する予定だが、投資家兼ブランドアドバイザーとして同イベントに参加することが発表された。
アメリカで発行されているエンターテインメント業界の専門誌である「VARIETY」のウェブマガジンによると、「スコッティはアクションスポーツ界でもっとも努力し、熟練したアスリートのひとりであり、彼の視点は、この象徴的なアクションスポーツブランドを成長させるうえで、X GAMESに多大なる価値をもたらすでしょう」と、X GAMESの親会社であるMSPスポーツキャピタルのCEOであり、同イベントのエグゼクティブ・チェアマンのジェフ・ムーラッドは語っている。
またスコッティは、「X GAMESはアクションスポーツ界の最大の舞台であると常に感じています。だからこそ、エキサイティングな新章となるビジネス部分を発展させるために、アドバイザーとして参加する決断をしたのです。アクションスポーツの分野でX GAMESのレガシーを築き続け、ビジネスの未来を切り開いていきたいと考えています。いつもアスペンで競技することが大好きで、後に続くアスリートたちが私と同じように競技を体験し、楽しめることを願っています」と同メディアにコメントしている。
スコッティはシンガーソングライターであり、有名F1チームのオーナー令嬢と結婚（記事はこちら）し大きな話題を集めたわけだが、現役コンペティターとして活動を続ける傍らで、ビジネスシーンでも才能を発揮しようとしている。

photo: Brett Hemmings / Red Bull Content Pool