BACKSIDE (バックサイド)

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オリンピック金メダリストのレッド・ジェラードらが楽しむサマーキャンプの価値

2023.06.21

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雪を必要としないジャンプ施設が全国に点在している日本人スノーボーダーにとって、“サマーキャンプ”というスノーボード界の伝統ある文化は薄れていることだろう。昔は大枚をはたいて海を渡り、北米のサマーキャンプに参加する日本人スノーボーダーが多くいた。
筆者(編集長)もそのひとりだった。トリックの練習ができることはもちろんだが、それ以上に、世界中のスノーボーダーたちが氷河を求めてやってくるわけなので、同じ熱量や価値観を有するコミュニティにより醸成された特別な空間に身を置くことで、スノーボーダーとして大きく成長できていたような気がする。今もなお、そうした空気を求めてサマーキャンプに参加している、というスノーボーダーも少なくないのかもしれない。
本記事で紹介する動画は、このオフシーズン最初のサマーキャンプになる。平昌五輪スロープスタイル金メダリストのレッド・ジェラードを筆頭に、ショーン・フィッツシモンズ、ヘイリー・ラングランド、ルーク・ウィンケルマン、ジェイク・キャンター、そして、一般のサマーキャンプ参加者たちが出演。米コロラド州カッパーマウンテンにて、20℃以上の暖かい気候の中、オンスノーでライディングに興ずる姿が映し出される。
トップシーズンよりも軽装で、ビーニーではなくキャップをかぶり、ゴーグルではなくサングラスをかけ、ストリートファッションも楽しむ。トリックの上達だけを考えたとき、日本人スノーボーダーにとってサマーキャンプは無縁だが、いつの日か参加してほしい。きっと、スノーボードに対する価値観が大きく変わるから。

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