昨年ローンチして「超リアルなスノーボードゲーム」として話題を集めている『Shredders』をご存知だろうか。「ライダーの、ライダーによる、ライダーのための」──ゲーム界ではなくスノーボード界が掲げるべきスローガンを打ち立てており、オンラインで仲間たちとライディングを楽しみながら、世界トップクラスのライダーたちと一緒に滑ることができる。ケビン・バックストロム、アーサー・ロンゴ、ジェイク・ブラウベルト、マーカス・クリーブランド、ゼブ・パウエル、レネ・リンネカンガス、ジェイミー・アンダーソン、ジル・パーキンスら錚々たる13名のグローバルライダーたちがゲームに登場するのだ。まずはトレーラーをご覧いただきたい。

そのShreddersが、史上初となるバーチャルスノーボード大会「540INDY INVITATIONAL」を4月末に開催した。ゲーム内に登場するブランド名が大会の冠となっている。日本を含めた31カ国303名のライダーが参加し、ジャッジには前出のマーカスとゼブ、そして、セッべ・デ・バックとリアン・ペロシを加えた4名が務めた。彼らがライブでジャッジングを行い8名がファイナルに進出、ひとり2本のランが与えられて順位を決するというものだ。まさに、国際大会という大舞台に自らが立っているかのような感覚を得られるのだ。以下のライブ配信動画では37分34秒から大会が始まるので、気になるという方はチェックしてほしい。
筆者はゲーム界に明るくはないが、Shreddersはパウダー、パーク、ストリート、バックカントリーを愛するすべてのスノーボーダーに向けて作られており、カービングターンやバタートリック、フレッシュパウダーを滑る感覚まで楽しめるという。多数のグローバルブランドのリアルなプロダクトが採用されており、キャラクターにギアを装備する際にブランド名なども一覧で表示されるようだ。
スノーボーダーが楽しめるゲームであることは間違いなさそうだが、それ以上に、ゲームからリアルスノーボーディングの本質や価値、そして、それらの楽しみ方を知り、シーンに入ってくる層が増えていくのではないか。大いに期待したい。