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ダブルフロントフリップのブラッディドラキュラってどんな技?
2023.05.19
ハルドル・ヘルガソンやフリッジことフリチョフ・ティッシェンドルフといったクリエイティブなライダー陣を抱えるLOBSTER SNOWBOARDS(ロブスター スノーボード)の22歳、フィンランドのユホ・ライネが本記事の主役だ。今年4月、スイス・シルトホルンで行われた「SWATCH NINES」にて、ダブルフロントフリップ・ブラッディドラキュラをクリーンに成功。そのフッテージがInstagramで公開されて話題を集めている。
ブラッディドラキュラってナンダ?から説明しなければならないと思うが、これはグラブトリックのひとつ。背中側から前手を後方へ伸ばすようにしてテールをつかみ、後ろ手も同時にテールをつかむグラブだ。少しでもテールを近づけないとこの体勢でダブルグラブすることは難しいので、積極的にノーズを下方向にボーンアウトさせる必要がある。それをダブルフロントフリップの最中にやるわけだから、妙技と言って間違いない。
この成功の背景にあるのは、テイクオフ時のノーリーの精度の高さと言えるだろう。しっかりノーズを弾いているからこそ、その反動を利用して身体を縮こませることができ、加えて、十二分な滞空時間が生み出せているわけだ。
回転数ばかりを追求してしまったらスノーボードがつまらなく感じてしまうという一般スノーボーダーも多いだろう。しかし、ユホのように目新しいグラブを取り入れることで、新境地を切り開いてほしい。