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「X GAMES」ビッグエアの歴史からスピントリック進化の過程を振り返る
2023.04.06
米コロラド州アスペンで行われている真冬の祭典、選ばれし者しか出場することが叶わない世界最高峰コンテストのひとつ「X GAMES」より、『THE PROGRESSION OF SNOWBOARD BIG AIR 2000s – 2023』と題された、大変興味深いムービーが公開されている。
タイトルにあるとおり、2000年代から2023年にかけて、ビッグエア競技で繰り出されてきたスピントリックがどのように進化してきたのかを振り返っている。2009年に開催された13回大会で優勝したトラビス・ライス(アメリカ)が放ったダブルBSロデオ1080から始まると、回転数の進化で言えば2022年大会に出場したレネ・リンネカンガス(フィンランド)が成功したBS1980まで収録されている。
表現力、いわゆるスタイルを重視したうえで、ダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)が今年放ったBS1800のジャパングラブが取り上げられており、同大会で優勝を飾ったマーカス・クリーブランド(ノルウェー)のノーリーFSトリプルロデオといったように、回転数は落ちるものの回し方の進化がフォーカスされている。
日本人ライダーとしては、大塚健がCABトリプルコーク1620とFSトリプルコーク1800とFSクワッドコーク1800、相澤亮がBS1800を成功させたシーンがピックアップされた。本ムービーで紹介されているすべての年代を網羅しているわけではないが、筆者が以前に書いた「クワッドコーク誕生までの3Dスピン史を振り返る」も併せてご一読いただけると、よりビッグエアに対する造詣を深めることができるだろう。